Column
京橋~日本橋エリアは古美術・ギャラリーだけじゃない!
現代アートの場が作られ、ますますアートの街へ!
2023年7月29日
京橋~日本橋のエリアは、東京の銀座の隣に位置し、多くのアートの場があるエリアだ。
現在、どんなアートの場があるかについては、
過去の記事「東京・銀座のお隣、京橋~日本橋ってどんな街?ー古美術、ギャラリー、劇場などが集まるアートの街!」で述べた。
この記事では、
今後、京橋~日本橋エリアに作られる予定のアートの場、
「仮称アートセンター」と「TODA BUILDING」について紹介する。
目次
京橋に「仮称アートセンター」が作られる!
「京橋三丁目東地区」計画ってどんなもの?
まず、一つ目に紹介するのが、「仮称アートセンター」である。
これは、東京建物さんが進めている「京橋三丁目東地区」計画で作られる予定のものだ。
「京橋三丁目東地区」は、2030年以降に作られる、歩行者空間「Tokyo Sky Corridor (東京スカイコリドー)」に隣接するエリアである。
Tokyo Sky Corridorと京橋の関係については、
過去の記事「東京・銀座のお隣、京橋~日本橋ってどんな街?ー古美術、ギャラリー、劇場などが集まるアートの街!」を参照してほしい。
この「京橋三丁目東地区」計画では、下のような建物が作られる予定だ。
東京建物2023年1月13日付ニュースリリース(PDF)より引用
この建物に、「仮称アートセンター」が作られる予定だ。
この計画を進めている東京建物さんのプレスリリースによると、
仮称アートセンターでは、アートとものづくり文化の発信などを行う計画だそう。
(仮称と付けられていることから、名称は検討中なのだろう。
ということは、本決まりになったら名称が変わるかもしれない。
個人的には、どのように変更するのか、あるいは変更しないのかについても気になっている)
他にも、店舗やオフィス、ホテルも入る予定だそうだ。
2029年竣工予定とのことなので、今後、新しい情報が公開されるはずである。
アート・ものづくり文化の発展に寄与する発信・育成・交流機能の整備
アート・ものづくり文化に関する発信機能と育成・交流機能を有する「(仮称)アートセンター」を整備し、若手アーティストの作品をタイムリーに発信するなど、発信機能と育成交流機能の一体的な運営を行います。
新たなアートの場!
TODA BUILDING には何ができる?
次にご紹介するのが、
戸田建設さんが進める「TODA BUILDING (TODAビル)」の開発計画である。
(こちらは「京橋一丁目東地区計画」とのこと)
これは自社ビルの建て替えをきっかけに、
京橋エリアの新しい芸術文化拠点として、戸田建設さんが計画していることである。
戸田建設 HP > TODA BULDING
(左がミュージアムタワー京橋・アーティゾン美術館、右がTODA BUILDING)
場所は、アーティゾン美術館 (建物名:ミュージアムタワー京橋) の隣である。
このビルの1~6階に、
ミュージアム、ホール&カンファレンス、ギャラリーコンプレックス、アートショップ&カフェ、
創作・交流ラウンジ、共用部アートスペースなどの芸術文化施設が作られる予定だそう。
エントランスのイメージ画像がこちらである。
(アート作品が並ぶエントランスロビー)
上層部がオフィスになる予定のこのビルは、立地的に東京駅にも近い。
来訪者だけでなくオフィスワーカーも多いこの地に、芸術文化施設を入れることで、
戸田建設さんは、
「誰もが気軽に、芸術・文化を体感できる機会を創出」し「新進アーティストの育成」そして「情報発信の場の創出」
を実現することをうたっている。
美術館・アートの場として、
立地的に人数が多いオフィスワーカーを視野に入れることは想像にかたくないが、
「新進アーティストの育成」=「若手アーティスト支援」をうたっているのが特徴的だと感じる。
もう一つ、特徴的なこととして、
TODA BUILDING と、隣接するアーティゾン美術館 (建物名:ミュージアムタワー京橋)とがある区画・ブロックを
「京橋彩区 (KYOUBASHI-SAIKU)」と名付けたことが挙げられる。
戸田建設HP > 新着情報「2024年秋「TODA BUILDING」がグランドオープン」より
(京橋彩区の街区構成)
さらには
「東京彩区」のエリアマネジメントをする「一般社団法人 京橋彩区エリアマネジメント」まで作ったとのこと!
この「東京彩区」という名称は、「多彩な芸術文化に触れて頂きたいとの思いを込めて」名付けられたそうだ。
東京彩区において、現状、すでに行われているイベントに「芸術文化講座」がある。
月一ペースで開催されているようだ。
過去に開催された講座より、講座内容の傾向を捉えようとしてみると
芸術文化の解説から、
(「抽象画はお好きですか?ー「分かり難い」から「見る楽しみ」へー」、
アートの在り方や学術的な内容
(「売り手の側から見たアートの価値、コレクターの側から見たアートの魅力」
さらには、
日常とアートの接点に関するものまで
(「コーヒー ベーシック講座ースペシャリティコーヒーの味わい方ー」
「ソムリエと司書と“読む”ワインー20世紀フランスの挿絵本を通してー」
「イタリア人はなぜあんなにかっこいいのでしょうか?ー日々の生活を豊かにするためのヒントー」)、
多岐にわたる講座であることがわかる。
今後の講座の詳細は「東京彩区HP > 芸術文化講座」を参照してほしい。
今後、TODA BUILDINGがグランドオープンした後には、
テナントショップの開設や、エントランスロビーでのイベント開催が視野にあるらしい。
TODA BUILDING のグランドオープンは、2024年予定だ。
足を踏み入れられる日はそう遠くない。
この記事では、
東京の新しいスポットになりうる「東京スカイコリドー」に隣接する京橋に、
従来の、骨董通り・古美術やギャラリーのだけでなく、
今後、現代アートの場が増えることを述べてきた。
2024年には、TODA BUILDING が、
2029年には、仮称アートセンター が
竣工する予定だ。
京橋が、更なるアートの街になることが期待される。
今後も、どんな面白いことが起こるか、またどんな面白いことができるかに注目していきたい。
芸術文化の拠点形成
戸田建設は京橋を舞台に若手アーティスト支援を主軸としたアート事業を展開していきます。TODA BUILDINGの低層部にはミュージアム・ホール・ギャラリー・ショップ等の芸術文化を支える様々な施設を構えます。アートの力で地域の文化的価値を高め、京橋の街とともに成長していきます。