Column
東京・銀座のお隣、京橋~日本橋ってどんな街?
ー古美術、ギャラリー、劇場などが集まるアートの街!
2023年7月29日

京橋~日本橋のエリアは、東京の銀座の隣に位置し、戦前から古美術商やギャラリーが集まる街である。
現在も、京橋~日本橋エリアには、多くのアートの場が集まっている。
この記事では、そんな京橋~日本橋エリアにある、古美術・ギャラリー・劇場・映画施設などを紹介し、さらに、京橋に隣接する、とある開発計画についても紹介する。
目次
京橋~日本橋は アートの街!
京橋~日本橋のエリアは、
戦前から、多くの古美術商が立ち並んでおりであり、
現在でも、画廊・ギャラリー、古美術品店が立ち並ぶエリアである。
京橋駅 (Google Map)
京橋~日本橋のエリアのマップがある。
どんな古美術商やギャラリーがあるかが書かれたマップで、その名も「京橋・日本橋 骨董通りマップ」だ。
これは、この地域に本社をもち、文化芸術への活動も多く行う戸田建設さんが作成・発行している。
京橋から日本橋のエリアの中心は、なんといっても「骨董通り」。
この通りは、京橋駅から宝町駅に向かって2ブロック行った「東仲通り」の別称である。
「京橋・日本橋 骨董通りマップ」に掲載されている店舗を数えると、
この骨董通りを中心にした京橋から日本橋のエリアには、113もの古美術商やギャラリーがあるとのこと。
例えば、
繭山龍泉堂は、
1905年から続く古美術商であるが、
1920年から現在まで、約100年間、この京橋に店舗を据えている。
戦後は、メトロポリタン、シアトル、 クリーブランドなどの美術館に日本美術の名品を収めてきたとのことである。
繭山龍泉堂の建物 (繭山龍泉堂HP > ACCESS & INFORMATIONより)
さらに、このエリアには、
明治時代から続く、東京の代表的な劇場である明治座や
Wikipedia「明治座」より、江戸村のとくぞうさんによる写真
アーティゾン美術館(旧 ブリヂストン美術館)、
国立映画アーカイブ (日本で唯一の国立映画専門機関で、映画の保存・研究・公開を行う)、
などもある。





京橋が面する、歩行者空間「Tokyo Sky Corridor (東京スカイコリドー)」って何?
そんな京橋は、東京高速道路(KK線)に隣接している。
東京高速道路(KK線)は、東京の銀座を取り囲むように走っている。
Tokyo Expressway 自動車道事業 by東京高速道路株式会社
オレンジ色の部分が東京高速道路(KK線)である。
この東京高速道路(KK線)、実は、2030年代以降は廃止されることが決まっている。
では廃止となった後の東京高速道路は、どうなるか?
ここは、歩行者が歩ける空間である「Tokyo Sky Corridor (東京スカイコリドー)」になることが決まっている。
Tokyo Sky Corridorでは、歩行者が歩けるだけでなく、一部の区間では隣を走る電車を見られる。
そして、キッチンカーやベンチなど落ち着ける場所や、街を見下ろせる場所、イベントスペースなども作られるそうだ。
「東京高速道路(KK線)再生の事業化に向けた方針」 > 3-(1) 上部空間(Tokyo Sky Corridor) by 東京都都市整備局
また、Tokyo Sky Corridor (東京スカイコリドー)は、
周辺の街のまちづくりと連携する計画も立てている。
2023年3月時点の資料(「東京高速道路(KK線)再生の事業化に向けた方針」 )によると、
中身が決まっていないが連携が想定されるもの (下図の黄色・点線部分)と、
連携が具体的に決まっているもの (下図の青色・実践部分) とを含めると、
現状、3か所で連携の計画がされているらしい。
「東京高速道路(KK線)再生の事業化に向けた方針」 > 4-(1) 整備主体 by 東京都都市整備局
上図の青色・実践部分、
Tokyo Sky Corridor (東京スカイコリドー)との連携が具体的に決まっているものが、
「京橋三丁目東地区」計画であり、
ここが、Tokyo Sky Corridor (東京スカイコリドー)と京橋とが隣接するエリアである。
今後、東京高速道路(KK線)は、
道路全体が、つまり、約2キロもの距離がTokyo Sky Corridor (東京スカイコリドー) として整備される予定だが、
「京橋三丁目東地区」に隣接する道路、距離にして約300mが、先行して整備されるとのこと。
この「京橋三丁目東地区」計画は、現在、東京建物さんが進めており、
この計画で、アートの場を含む建物が作られる予定だ。
今後の京橋は、ますますアートの街になるらしい。


